国民年金基礎の基礎



 厚生年金の計算法はおいておくことにして、

国民年金についての考え方を書いておきます。


@(月の支給額)

=(満額支給分)/(すべて支払った場合の月数) ×(自分の支払い月数)


※さて、ちょっとわかりづらいですから、両辺を(支払い月合計)で割ってみます。すると、



A(月の支給額)/(自分の支払い月合計) = (満額支給分)/(すべて支払った場合の月数)


※さて、かなりわかりやすくなりました。さて、もっとわかりやすくしてみましょう。分数ってのは比ですから、


B(月の支給額):(満額支給分)=(自分の支払い月数):(すべて支払った場合の月数)


または

C(満額支給分):(すべて支払った場合の月数)=(月の支給額):(自分の支払い月数)


※な〜んだ。ただの比に直すと、支給額って支払った額に比例するんですね。ただの直線です。



「ただの直線。比例するだけ。」これさえ知っておけば@の難しそうな式を見てウンウンうならなくて済みます。


要は、0円しか払わなければ支給額も0円。満額払えば満額分もらえる。で、その間に位置するどんな額を払っていても、支給額は比例してます。


それさえ理解してれば、あとは勝手に計算できるでしょう。自分がいくら支給されるか。難しい式を見ながらわけもわからず当てはめて計算するってんじゃなくて、「比例だ」ってことさえ知っていればそれでいいわけです。

比例のグラフは原点を通りますので、比例のグラフが瞬間的に頭の中に浮かんでその時点で理解完了。


D比例定数は、「(満額支給分)/(すべて支払った場合の月数)」です。これだけの情報で十分です。


そもそも、数学を勉強しておくと、BやCまで変形しなくっても、@からCの、どの式を見ても「比例だ」ってわかりますから、その時点で瞬間的に理解終了です。頭の中に一本の直線が浮かぶだけ。

@〜D全部同じ式ですから。


義務教育の中学校で、比例だの一次関数だの比例式だの図形の相似だの分数だの割合だの方程式だの関数だの比例定数だの色々やってますが、3年間かけてこんなことばっかやってるんですね。これらが全部繋がれば、全部同じことだってのがわかると気持ちいいもんです。